セミリタイア

早期退職後に悠々自適な生活を送るためには貯金がいくら必要か考察

早期退職後の悠々自適生活

社会人になってから仕事三昧で、休日まで仕事のことばかり考えてしまうような日々を繰り返していると悠々自適な生活に憧れますよね。

仕事で安定した収入を稼ぎながら悠々自適な生活を送れればベストですが、仕事をしていると自分の時間が思うように取れず悠々自適な生活とは程遠いです。

そこで定年退職よりもっと早く40代・50代前半で早期退職し悠々自適な生活を目指してみませんか?

なお早期退職とは、『早期優遇退職制度』に申し込んで割増退職金を貰って会社を辞める場合のことです。

 

しかし、

「早期退職した後に貯金が尽きないか不安だし、そんななか悠々自適な生活を送れる余裕ができるのか?」

と安定した定期収入を捨てて、新しい人生を踏み出すのは不安になりますよね。

 

どうすれば早期退職して悠々自適な生活を送れるか結論からいうと、

  • 老後資金をしっかり確保してから退職
  • セミリタイアで収入を稼ぎながらの悠々自適生活
  • お金がなくても悠々自適な生活を送れるタイプの人もいる

以上の3点です。

早期退職を失敗しないためにあなたがどの様なタイプなのか、タイプによる早期退職後の必要資金などについて解説していきます。

 

悠々自適とはどういう意味?

 

そもそも悠々自適な生活ってどのようなものでしょうか?

贅沢にお金を使って遊び放題っていうイメージがありますねー

悠々自適を辞書で調べてみると

『自分の思いのまま自由に過ごすこと』

という意味です。

お金を贅沢に使いまくらなくても、何にも縛られずに自分のしたいように生活ができれば悠々自適な生活ってことなんですね。

仕事をするのが大嫌いで、退職して最低限の生活費でお金のかからない趣味をしながら自由に暮らすのもそれが貴方がしたいことなら悠々自適な生活です。

自由な時間を活かして外食や趣味、旅行などにお金をかけて楽しみたいというのも悠々自適な生活です。

どちらも同じ悠々自適な生活ですが、どちらを求めるかで早期退職後に必要な資金が大きく変わってきます。

 

悠々自適に暮らすためには年間生活費いくら必要か?

家計簿

仕事から解放されてお金のかからない趣味をしながらのんびり暮らしていきたいというのんびり重視タイプなら少ない年間生活費で生活可能です。

このタイプなら、独身の場合、年間生活費100万円以下に抑えながらもストレスに感じず悠々自適に生活できるでしょう。

嫌いな仕事をしなくて良いというだけで既に悠々自適な生活ですからね。

 

車を持つと維持費が大きくかかってしまうため、車の無い生活になります。

しかしこのタイプには大きな影響はないはずです。

車無しで電動アシスト自転車を活用しての節約生活については以下の記事で紹介しています。

電動アシスト自転車
電動アシスト自転車での田舎のセミリタイア生活について考察してみた 一家に一台は欲しい自家用車。 しかし、田舎生活では一人一台 これが当たり前です。 駅にいけばすぐに電車に乗れて...

 

最低限の生活費で生活するコツ・楽しみ方については以下の記事で紹介していますのでご参照ください。

貧乏なセミリタイア生活
セミリタイア生活は最低限の生活費でも楽しむことができるか徹底検証セミリタイア後の生活費を最低限に設定すれば少ないセミリタイア資金でも30代・40代で仕事辞める事が可能です。最低限の生活費でもセミリタイア生活を楽しむ事ができるのかを検証していきます。...

 

 

お金のかかる趣味や旅行などの楽しみのために自由な時間を作りたいというポジティブタイプは年間生活費を多く見積もる必要があります。

独身であれば年間生活費を200万円ほど見積もっておきたいです。

月16万円ほどの生活費ですね。

 

しかし趣味や旅行のために車が必要になる場合がありますし、年間生活費を多めに見積もっていてもそれほどお金を贅沢には使用できません。

普段は節約をしながらの生活になりますし、時間が余り過ぎるのでやることが何もなくて退屈でストレスになりがちです。

 

50歳独身で悠々自適な生活には貯金はいくら必要か?

 

早期優遇退職制度にて退職すると通常の退職金の他に割増退職金が貰えます。

企業によって様々ですが、50歳で早期退職すると数百万から一千万円以上の加算額があるケースがあります。

 

また早期優遇退職制度に申し込んで退職した場合は、自己都合退職ではなく会社都合退職となります。

仕事を辞めた後はハローワークで申請する事で失業保険が給付されます。

会社都合での退職の場合、失業保険を330日のあいだ受給する事が可能です。

(45歳以上、雇用保険に20年以上加入していた場合)

自己都合退職の場合は150日なので大きな違いですね。

 

基本手当日額は離職前の6か月間の給料から計算されます。

離職前の6か月間の給料合計 ÷ 180 = 基本手当日額

1日当たりの上限額が設定されており、45歳~59歳だと7,810円となっています。

基本手当日額が上限額に達するような高給だった人は会社都合退職で330日間の給付の場合、合計260万円の失業保険の受給となります。

 

退職金とは別に失業保険でこれだけの給付が受けられるのは助かりますよね。

しかし、退職翌年は前年度所得で税金が計算される健康保険代と住民税の支払いが高額になります。

高額となる健康保険代と住民税の支払いに失業保険を有効活用していきたいですね。

 

退職翌年の健康保険の節約については以下の記事で紹介していますので参考にしてください。

健康保険証
退職直後の壁!国民健康保険料を抑える2つのポイント国民健康保険をどうすれば安くできるか知っていますか?退職直後の老後破産を防ぐためにも公的医療保険について学びましょう。...

 

とにかく仕事を辞めたい・のんびり重視での早期退職の場合

 

仕事から解放された生活でのんびり重視タイプの独身なら年間100万円の生活で暮らせますから、50歳で早期退職して70までの年金受給までの20年間に必要になる生活費が2000万円。

(現在の年金は65歳からですが、今後どうなるか分からないため余裕を持って70歳受給開始としてシミュレーションします)

また、臨時支出に対応するために500万円程度の生活防衛資金を別に確保しておきたいです。

そのため、貯金と退職金を合わせて2500万円の資金があれば悠々自適な生活ができるでしょう。

 

早期退職なら厚生年金の受給額も生活の計算に入れやすい

 

早期退職というと大体50歳~55歳、早くても40代後半だと思います。

大卒で入社して勤続年数が25年を越える場合が多いと思います。

30代・40代前半でアーリーリタイア・セミリタイアした場合と違って厚生年金にも長い間加入しているわけなので、年金受給額も定年まで働いたときよりは少なくなりますが老後の生活の計算に入れて良いぐらい貰えるはずです。

 

25年程度厚生年金に加入し、早期退職後に国民年金の残念数分を満額納付した場合、

年間年金受給額:132~150万円、月11~12.5万円

程度になりますね。

なお、退職後の国民年金保険料は全額免除した方がお得な場合がありますので以下の記事を是非ご参照ください。

老後生活を守る
セミリタイア後には国民年金を全額免除してインデックス投資がお得?セミリタイア後の国民年金の支払いは大きい負担です。しかし全額免除が可能なら全額免除した方がお得な計算になりました。浮いたお金で資産運用して安定した老後資産を得ましょう!...

 

のんびり重視タイプで早期退職した人は年金受給年齢まで資金がもてば年金受給額だけで生活が送れるので老後破産せずにすみます。

(生活防衛資金は別に確保しておいた場合)

 

趣味や旅行を重視したいポジティブタイプの早期退職の場合

 

ポジティブタイプで早期退職した場合は、独身なら年間200万の生活費が必要となります。

50歳で早期退職したなら、70歳での年金受給開始までの20年間に4000万円必要となります。

臨時支出に対応するための生活防衛資金も500万円別に確保しておいたいとなると、合わせて4500万円の資金が必要となります。

のんびり重視タイプの時よりかなり必要資金が変わってきますね。

もともと早期退職をするつもりで若いときから貯金をしていた場合じゃないとなかなか難しい必要資金です。

 

これ以上生活費を節約しようと思うと、自分が想定していた悠々自適とはかけ離れた生活になってしまい、早期退職して失敗したと後悔してしまうかもしれません。

 

早期退職に失敗しないコツは以下の記事をご参照ください。

失敗に落ち込む男性
早期退職を後悔しないポイント!セミリタイア生活でお試ししてみよう40代、50代での早期退職は夢ですが、メリット・デメリットがあります。退職後に後悔する事が無いようにまずはセミリタイア生活で自分がその様な生活に向いているのかどうか試してみましょう。...

 

早期退職後にセミリタイア生活で悠々自適な生活

老後のアルバイト生活

ここまでは早期退職で割増退職金を貰って仕事を辞め、その後は一切働かない完全リタイアの場合を想定してシミュレーションしてきました。

のんびり重視での早期退職者は、それでも少ない資金でも完全リタイアすることが可能です。

 

しかし、ポジティブタイプの早期退職者による完全リタイアは大きな資金が必要となり若いときから貯金を貯めていた人じゃないと完全リタイアは難しいです。

そのような場合に、早期退職後、完全リタイアするのではなくセミリタイアという道も考えてみましょう。

セミリタイアとは、仕事を辞めた後も精神的・時間的余裕を確保しながら稼いだ収入と貯金の切り崩しによって生活していくスタイルです。

セミリタイア生活ならある程度の収入を稼いでいくので完全リタイアに比べてゆとりのある生活を送れるようになります。

セミリタイア看板
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ポジティブタイプの早期退職者だと、時間がありすぎて退屈・何していいか分からないとなりがちです。

そこで適度にアルバイトや在宅ワークなどで収入を稼ぐのは、ほどよい刺激感にもなって良いですね。

 

既婚者の場合は大きな老後資金が必要

既婚者の早期退職

既婚の場合だと早期退職後に必要な資金は独身者に比べて大変多くなります。

 

男性の平均結婚年齢は31歳です。

50歳前後で早期退職するとなると、子供がちょうど大学に入学する頃か在学中かもしれません。

大学の入学に平均100万円、一年の在学費が平均150万円となります。

また子供が大学付近に一人暮らしとなり仕送りする場合の平均は月7万円です。

大学入学から卒業までをサポートすると平均1,000万円必要になってしまいます。

子供に大学の費用・生活費を全額奨学金やアルバイトで負担させるなら別ですが大きな負担となりますよね。

 

また既婚の場合だとマイホームを購入するケースが多いと思います。

35年ローンで毎月5万~7万円程度返済しているとなると、早期退職を考える頃にはまだ15年程度ローンが残っているでしょうから、住宅ローンの繰上返済で退職金もなくなってしまう恐れがあります。

マイホームの購入は夢ですけど、早期退職するうえで壁になってしまいますね…

 

夫婦での平均生活費は月27万円、年間324万円です。

早期退職するなら生活費を月20万円、年間240万円までは抑えたいところです。

50歳で早期退職するなら、70歳の年金受給開始までの20年間での生活費が4800万円。

臨時支出に対応するための生活防衛資金を500万円用意しておくとして合わせて5300万円の貯金が必要となります。

退職金は子供の大学資金や住宅ローンに充てる想定なので、退職金抜きで5300万円です。

 

既婚者で早期退職をしたい場合、子育て費用や住宅ローンを支払い続けながらも退職金に頼らなくても大丈夫な大きな貯金を計画的に貯めていかないといけないため独身者に比べて難易度がグッと上がります。

 

既婚者の場合も完全リタイアよりセミリタイアがおすすめ

 

そこで既婚者の場合、早期退職後に完全リタイアするのではなく、セミリタイアが良いのではないでしょうか?

アルバイト収入などで毎月10万円でも稼いでいくと想定すれば、セミリタイアなら早期退職時に必要な貯金は2900万円と大きく下がります。

また社会保険に加入できるアルバイト先なら、年金受給額も増えるというのも大きいですからね。

既婚者の場合は相手と相手方の両親の理解も得なくてはなりませんし、子供への影響のことも考えなくてはなりません。

独身者に比べて越えなくてはいけないハードルがとても多いですが、早期退職するなら早めから計画的に進めていく必要がありますね。

 

早期退職後の老後破産を防ぐ

老後生活

早期退職で割増退職金も貰えてまとまった金額が手に入るから、仕事でも辞めて悠々自適な生活をしたいと安易に考えて仕事を辞めてしまうと資金がすぐに尽きてしまい老後破産となりかねません。

早期退職するためには事前にしっかりした資金を貯めておく必要があります。

事前に早期退職を想定して計画的に貯蓄ができたなら、早期退職後もまとまった金額が手に入った後も無駄遣いせずに計画的に使用していけるはずです。

 

早期退職後に悠々自適な生活を送るにしても、

  • お金がなくても悠々自適な生活を送れる
  • 悠々自適な生活を送るためにはお金の余裕が必要

と2つのタイプがいます。

悠々自適な生活に求めるもので必要資金が大きく変わってきます。

 

そこで、早期退職した後も自分の生活のスタイルに合わせて、

  • 貯金を切り崩していきながら生活をする完全リタイア
  • 時間的・精神的余裕をもちながら収入を稼いでいくセミリタイア

のどちらかを選択し、夢の悠々自適な送れるようにしましょう。

 

記事まとめ

仕事をしたくないという事が最優先で早期退職する方は少ない資金でも悠々自適な生活が可能。趣味や旅行にお金を使う事で充実感を感じる人や既婚者の方はセミリタイアという形で悠々自適な生活を目指しましょう。