セミリタイア

逃げ切り計算機を使用したセミリタイアシミュレーションの方法を解説

逃げ切り計算機を使用したセミリタイアシミュレーション

「老後にどのくらいの貯金があれば一生暮らせるか分からない」

「退職後にどの程度の収入を稼いでいけば良いんだろう?」

安定した収入が途絶えると今の貯金だけでやっていけるか不安ですよね。

万全な貯金を用意しないで仕事を辞めてしまうと思ってた以上にお金がでていってしまい老後破産の未来が待っています。

 

セミリタイア後の老後破産を回避するためにも、貯金が何歳までもつかシミュレーションできる『逃げ切り計算機』の使用をおすすめします。

今回の記事では

  • セミリタイアするうえでの逃げ切り計算機の使い方
  • 逃げ切り計算機を使用する際の注意点

を紹介していきます。

早期退職・セミリタイアしたいと思っている人は逃げ切り計算機を使用することで資金面の不安を拭きとり第2の人生のスタートをいち早く踏み出せるようにしましょう!

定年退職をするひとにも便利なツールですよね!

 

仕事を辞めてから逃げ切りに必要な貯金を計算

『逃げ切り計算機』は今ある貯金で何歳まで貯金が持つのかを計算できる無料ツールです。

 

逃げ切り計算機をどのような人が使うのが良いかというと

  • 定年退職
  • 早期退職

など安定した収入がなくなり、貯金だけでどれだけ生き延びれるか…!を確認したい人ですね。

わずかな収入を稼いでいく場合や年金受給額なども考慮してシミュレーションできるのでとても便利ですよ。

 

実際に逃げ切り計算機の入力画面を見ていきましょう。

逃げ切り計算機100歳まで生き延びれるか

(出典:のほほんと暮らしたい 逃げ切り計算機より)

とてもシンプルですよね。

逃げ切り計算機の各項目の入力方法について説明していきます。

現在の年齢仕事を辞める予定の年齢
退職ずみの人は現在の年齢
現在の貯金額仕事を辞める予定の際の貯金額
退職ずみの人は現在の貯金額
年間利息銀行の普通・定期預金金利(税抜後)です
※貯金1000万円以下のときの利息は計算されません
年金支給開始までの年間支出額収入がある場合は「支出-収入」額を入力
年金支給開始後からの年間支出額年金受給額は考慮しないで単純な支出額を入力
年金受給開始年齢現在は65歳ですがまだ若い人は70歳からを想定
受給年金の月額ねんきんネットから予測される将来の年金月額
インフレ率・連動この後に詳しく解説します

入力はとても簡単ですが、自分の年間生活費をしっかり把握しておくことが大切ですね。

 

退職後もアルバイトや再雇用制度で収入を稼いでいく場合、また資産運用による不労所得がある場合は、

『年間生活費』 - 『年間給与所得』- 『年間不労所得』 = 年間支出額として入力

として入力すればシミュレーションが可能です。

 

それでは実際に逃げ切り計算機を使用して以下の条件でシミュレーションをしてみます。

現在の年齢50歳
現在の貯蓄額5000万円
年間利息0.01%
年金支給開始までの年間支出額150万円
年金受給開始後からの年間支出額150万円
年金受給開始年齢70歳
受給年金の月額10万円
年間インフレ率0%
受給年金額のインフレ連動「しない」
の条件でシミュレートします。

シミュレーションの結果が以下の通りとなります。(一部抜粋)

逃げ切り計算機シミュレーション

(出典:逃げ切り計算機より)

50歳5000万円の貯蓄で年間生活費を150万円以下に抑えると、シミュレーションの結果136歳までお金が持って生き延びられるとなりました。

100歳の時点でも1109万円も残っているため大分資金的に余裕がありますね。

 

やっていることはとてもシンプルな『逃げ切り計算機』ですが、条件を変えながらさまざまなパターンを簡単にシミュレーションできるのはとても有り難いものです。

年齢ごとの残金が確認できるのが良いですね!

 

これから仕事を辞めたいと思っている人だけではなく、すでに仕事を辞めている人も今の生活費のペースで貯金がもつのかを確認していけます。

長生きリスクも考慮し100歳まで生きられるように仕事を辞める年齢・貯金額・生活費を調整していきましょう。

 

年金受給の見込み額はねんきんネットで確認

逃げ切り計算機で退職後のシミュレーションをする場合は年金受給額を入力する必要があります。

年金見込み額は『ねんきんネット』に登録することで確認しましょう。

ねんきんネットって??

ねんきんネットとは日本年金機構による公式運営サイトでありパソコンやスマホを通じて自分の年金の情報を24時間確認できるサービスです。

『ねんきんネット』では

  • 自身の最新の年金記録の確認
  • 将来の年金見込み額の確認・シミュレーション
  • 電子版の「ねんきん定期便」の観覧

以上のような機能があります。

毎年、誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」とはどう違うんですか?

「ねんきん定期便」は年に1回なのでリアルタイムな年金加入記録は確認できませんし、今までに支払った国民年金・厚生年金に基づいた将来の年金見込み額しか分からないんです。

 

しかし「ねんきんネット」ならリアルタイムに情報が確認できますし、これからの年収などの条件をいれていくことで将来の年金見込み額をシミュレーションできるのが大きなメリットです。

早期退職を予定しているなら「ねんきんネット」での試算はかかせませんね!

 

ねんきんネットに登録する場合は『基礎年金番号』が必要です。

基礎年金番号は以下のものに記載されています。

  • 年金手帳
  • 年金証書
  • 国民年金保険料の口座振替額通知書・領収書
  • ねんきん定期便

お手軽なのは「ねんきん定期便」に記載されているアクセスキーを使用した登録ですね。

「ねんきん定期便」にのみ記載されたアクセスキーと年金基礎番号を使用することでネットのみで登録が完了しすぐに利用が可能です。

ねんきん定期便が手元になく、年金基礎番号のみで登録する場合はユーザーIDが郵送となり5日間程度かかってしまうので注意してください。

 

>>>「ねんきんネット」の登録はこちらから

 

早期退職・定年退職後はインフレリスクに注意

セミリタイア後はインフレによる資産の目減りに注意です。

知らない内に預金していたお金の価値が下がっていき資金が足りなくなってしまい老後破産となりかねないのがインフレです。

逃げ切り計算機でしっかりインフレを想定してシミュレーションしなければいけません。

 

バブルが崩壊してから不景気が続いた日本では物の価値が下がっていくデフレが続いたので物価が下がる一方でした。

しかし経済は多少のインフレが続く状態が正常であり、安部政権も年間2%のインフレ率を目指すと宣言しています。

2018年現在はそこまでのインフレ率は実現していませんが、今後どうなるかは分かりません。

 

インフレだと物の価値が上がっていくので、例えばそれまで100円で買えたものが120円を出さないと買えなくなってしまうわけです。

年間2%のインフレ率が続くということは、例えるなら消費税が毎年2%づつ上がっていくのと同じようなものです。

インフレって怖いんですね…。

サラリーマンとして安定した収入があるならインフレ率に合わせて給与も増えていくので安心ですが、セミリタイアや定年退職で収入がなくなる・少なくなった状態でインフレが続くのは大きなリスクとなります。

 

退職後の老後破産を防ぐためのインフレ対策

仕事を辞めた後の老後破産を防ぐためにはインフレの想定が必須であり、インフレ対策は以下の通りです。

  • インフレを想定した多めの貯蓄を事前に用意する
  • 仕事を辞めた後も収入を多く稼いでいく
  • インデックス投資で資産運用をする

どのインフレ対策を実施していくとしても、どのくらいの貯蓄が必要か?仕事を辞めた後はどれくらい稼いでいけばいいか?分からないですよね。

 

そこでインフレ対策のためのシミュレーションも『逃げ切り計算機』を使用しましょう。

現在の年齢50歳
現在の貯蓄額5000万円
年間利息0.01%
年金支給開始までの年間支出額150万円
年金受給開始後からの年間支出額150万円
年金受給開始年齢70歳
受給年金の月額10万円
年間インフレ率2%
受給年金額のインフレ連動「しない」
の条件でシミュレートします。

先ほどと同じ条件で年間インフレ率のみを2%にしてシミュレーションしてみます。

逃げ切り計算機インフレ率シミュレーション

(出典:逃げ切り計算機より)

先ほどは同じ貯金額で136歳まで生き延びられたのに対し、年間インフレ率2%が続くと80歳までしか生き延びられなくなってしまいます。

支出額に注目してほしいのですが、年間支出150万円で生活を始めてもインフレによる物価上昇で支出額がなんと1.8倍の271万円にまで膨れ上がってしまうんです。

全く同じ生活をしていてもインフレによって支出が1.8倍になってしまうんですね…。

 

逃げ切り計算機の『受給年金額のインフレ連動』をありにすればインフレ率に合わせて年金受給額も増えますが、年金受給開始後のインフレの心配はなくなります。

しかしマクロ経済スライド制度によってインフレに合わせた年金の伸びが抑制されてしまうので年金受給開始後もインフレの不安は消えません。

 

しかし日本経済がインフレ2%で成長し続けるというのも想像しがたいので、逃げ切り計算機を使用する場合は

年間インフレ率1%・受給年金額のインフレ連動『なし』

にしてシミュレーションをした方が、現実的かつインフレリスクも考慮していけるので良いでしょう。

全くインフレを考慮しないで仕事を辞めるのは老後破産のリスクが高くなりますので、インフレに対応できる貯蓄・収入を準備していきたいですね。

 

インフレ対策のおすすめはインデックス投資による資産運用です。

インデックス投資なら投資初心者でも長期運用・分散投資によりインフレ以上の平均利回りを得やすいです。

インデックス投資をする場合には

  • 余剰資金による投資
  • 長期運用
  • ほったらかし

以上のルールを守っていくことで資産形成をしていけます。

 

インデックス投資の始め方・注意点については以下の記事で詳しく解説していますので是非ご参照ください。

インデックス投資で長期積立
インデックス投資の始め方は?投資初心者にも分かるように簡単に説明インデックス投資と言う言葉を良くきくけど、どういうものかも知らないし、どうやって始めて良いのか分からない。そんな投資初心者の方にも出来るだけ分かりやすく順番に説明していきます。長期運用で大きな平均利回りを得られるようにしましょう!...

 

生活防衛資金として1000万円は多く見積もりたい

逃げ切り計算機でシミュレーションをするときは生活防衛資金として1000万円の余裕をもっておきたいですね。

 

逃げ切り計算機で100歳までぎりぎりもつ貯金で仕事を辞めてしまうと、臨時支出が発生した場合にシミュレーションとズレが発生してしまいます。

老後には通常の生活費のほかに

  • 医療費
  • 介護費
  • 家のリフォーム・修繕費

などさまざまな臨時支出が必要になる場合があります。

安定した収入がなくなるとちょっとしたことがきっかけから連鎖して老後破産となってしまう恐れがあります。

 

臨時支出に対応していくためにも、逃げ切り計算機で100歳の時点での残資金に余裕を持っておくことです。

最初にシミュレーションをした条件だと100歳の時点で1109万円残っているので、なにか大きな臨時支出が続いても対応していくことができますね。

 

ただし100歳まで生きることを想定してシミュレーションすること自体が大分余裕をもっていますよね。

2018年時点での30代~50代の平均寿命は以下の通りです。

男性女性
30歳81.73歳87.70歳
40歳82.05歳87.90歳
50歳82.61歳88.29歳

厚生労働省:平成29年簡易生命表の概況より)

このように男の場合は平均寿命が82歳ですから、100歳まで生き延びれるかシミュレーションをするっていうことは長生きリスクを考えて多めに見積もっているわけです。

ちなみに最初の条件によるシミュレーションだと82歳時点で1647万円もの残資金があります。

 

そう考えるとそこまで多くの生活防衛資金を用意しておく必要はないという考え方もできますね。

しかし長生きにより老後破産してしまうケースが多いのも事実なので、100歳の時点で500万円は残っているように逃げ切り計算機でシミュレーションをしておいたほうが良いでしょう。

 

具体的な老後破産の原因や対処法については以下の記事をご参考にしてください。

老後破産の回避
老後破産の原因とは?防ぐためにはどうすればいいか2つの方法を紹介退職金や年金に頼っていてはあなたの家庭にも老後破産の恐れがあります。老後破産の原因は貯蓄が出来ないことと生活レベルを落とせないことです。この2つの原因を解決する方法を徹底公開します。...

 

逃げ切り計算機を使用して老後破産を回避

仕事を辞めてからこんなはずじゃなかった…とならないように逃げ切り計算機でしっかりシミュレーションをしましょう。

また普段の生活費のほかに、医療費や介護費などの臨時支出がきっかけで老後破産とならないように生活防衛資金として1000万円程度は確保しておきたいですね。

 

老後破産への危機意識を高めるためにもおすすめな本が、NHKスペシャルの書籍化『老後破産:長寿という悪夢』です。

平均的な家庭でも陥る可能性がある老後破産の実態について書き綴られています。

老後生活をイメージし危機意識を高め老後破産を対策・予防していくためにも仕事を辞める前に読んでおきたい1冊ですね。

 

逃げ切り計算機は、これから仕事を辞める際に必要な貯蓄額を計算したり、退職後にも資金状況による今後の生活費を修正していくのにとても便利なツールです。

逃げ切り計算機を活用することで仕事を辞めたあとに必要な資金管理をして、お金の不安がない悠々自適な生活を送れるようにしましょう!