税金

セミリタイア後には国民年金を全額免除してインデックス投資がお得?

老後生活を守る

 

セミリタイア後には、国民年金保険料を支払う義務があります。

ただ国民年金保険料を、

  • 満額納期するか
  • 全額免除するか

迷いますよね。

国民年金を満額納期する事による負担額、国民年金を全額免除した場合の国民年金(老後基礎年金)の受給額の差をしっかり把握し、どちらがお得か考え選択しなければいけません。

また長生きリスクも考えどちらが良いか考えなければなりません。

結論から言うと

  • セミリタイア後は全額免除がお得
  • 全額免除で浮いた資金をインデックス投資で資産運用しよう

です。

何故そうなるのか見ていきましょう。

 

国民年金保険料を満額納期した場合いくら貰えるか?

 

セミリタイア前のサラリーマン時代には厚生年金に加入して、国民年金保険料も一緒に納めている事になっています。

しかし、セミリタイア後には国民年金保険料を自分自身で全額支払う必要があるんですね。

2018年現在で月16,340円。

年間で約20万円も支払いをしなければいけません。

二年分前納して少し安くすます事も可能です

45歳でセミリタイアしたとしたら満額納付するとしたら60歳までの15年間で国民健康保険料として約300万円も支払う事になるんですね。

40年間全額納付した場合の年間受給額は約78万円。

月6.5万円になります。

ここに厚生年金分が上乗せになってきますが、セミリタイア者は厚生年金の加入期間も短いですし平均標準報酬額も低いうちでの退職なので、厚生年金受給額にはそれほど期待出来ません。

大卒で45歳のセミリタイアまでサラリーマンとして働いたなら、厚生年金受給額は年間40~45万程度が平均になると思います。

国民年金と厚生年金を合わせると年間受給額が約120万円。

月10万円ですね。

これぐらい年金で貰えたら、一人暮らしで予備費を別に確保しておけば、月々の生活は何とかなりそうですね。

 

ただ問題は現在は年金は65歳から受給となっていますが、現在30代・40代の私たちの世代は70歳受給開始を想定しなければいけません

70歳受給開始を想定というか、もう70歳からですね。

受給金額も減額の可能性もあるので、年金受給額は現在の7~8割程度で計算しておいた方が良いのではないでしょうか?

 

国民年金保険料を全額免除した場合

 

さて今度は、国民年金保険料を全額免除した場合、国民年金(老後基礎年金)の受給額はいくらになるか?

そもそも国民年金の全額免除ってどういう制度ですか?

収入の減少や失業等により、国民年金を納めるのが経済的に厳しい人向けに作られた制度ですね。

国民年金の全額免除を申請する場合の条件は(一例)、

  • 独身者でアルバイト等での給与所得を貰っている場合 ⇒ 前年度給料が122万円以下
  • 独身者でブログ運営で稼いでいる場合 ⇒ 前年度収入が57万円以下

以上のようになります。

給与所得者の場合は、給与所得者控除の65万円があるため57万円+65万円で122万円までの給与所得であれば全額免除の申請が可能です。

フリーランスの方は給与所得者控除はないため、例えばセミリタイア後にGoogleアドセンス等で月4.75万円以上のブログ運営収入を得ていると国民年金の全額免除が出来なくなってしまいますね。

しかしその様な場合、個人事業主となって確定申告で青色申告(複式簿記)をすれば65万円の特別控除枠があるので、給与所得者と同じ122万円以下なら全額免除できるようになります。

※青色申告については別の記事で紹介します

全額免除となった場合には、年間約20万円の国民年金保険料を支払わないですみます。

けどそれじゃ年金がほとんど貰えず損してしまうのではないですか?

ところが全額免除の場合でも、1/2の保険料を支払ったことになります。

国民年金保険料を未納では全額免除の様な救済はありません。国民年金への加入は国民の義務です。支払えない場合は必ず免除申請しましょう。

20~45歳まで厚生年金+国民年金に加入、セミリタイア後は60歳までの15年間全額免除申請したとして老後基礎年金(国民年金)の受給額はどうなるか。

  • 学生・サラリーマン時代に25年間、国民年金保険全額納付 = 約50万円
  • セミリタイア後に国民年金全額免除 = 約15万円

老後基礎年金(国民年金)の年間受給額は約65万円となります。

月5.4万円ですね。

国民年金保険料を40年満額で納付した場合との年間受給額の差は月1.1万円です。

(78万円 - 65万円 = 13万円)

全額納付した場合は、セミリタイア後の15年間で国民年金保険料として300万円を支払っています。

全額免除せずに支払った300万円の元を取れる分岐点が年金受給開始より23年後です。

現在30代・40代の私たちの年金受給開始となりえる70歳から計算すると、93歳まで長生きしてやっと元が取れる計算です。

長生きリスクを考えて国民年金保険料を全額納付しようと思っている方も多いと思いますが、全額免除の審査に通るようなら全額免除しておいた方がお得です。

セミリタイア後は国民年金の全額免除をした方がお得です。全額免除申請が通るように収入を抑える事も選択肢に入れましょう。

 

全額免除のために世帯分離を考える場合もあります

 

全額免除の審査では、本人の前年度所得だけではなく、配偶者と世帯主の前年度所得も審査されます。

そのため、自分の所得が全額免除の基準を満たしていても、例えば実家で両親と住んでいて世帯主となっている父の公的年金収入が全額免除の基準を超えていたら審査は通りません。

ただ、年金受給の場合は『公的年金控除』があります。

公的年金の年間受給額が330万円までの場合は120万円の公的年金控除を受けられます。

なので、年間年金受給総額より的年金控除の120万円を引いた金額が57万円以下なら全額免除の基準を満たすことになります。

 

それでも、世帯主の所得が国民年金の全額免除の基準を超えてしまうというのなら、

世帯分離

について考えるべきですね。

世帯分離とは、家族と同居していても、住民票の上で世帯主を二人以上いる状態にする事です。

家族と同居していても、住民票上では別居している事と同じ状態になります。

『世帯分離』をしてしまえば、自分自身が世帯主となりますので、父親の年金収入などの関係で全額免除の申請基準を超えてしまうとしても関係なく、自分自身のみの前年所得で審査を通すことが可能です。

世帯分離をする事自体は、市役所に届け出するだけなのでとても簡単です

世帯分離を考えるのは国民年金の全額免除を受ける時だけではなく、国民健康保険料や高額療養費制度での医療負担を安くしたい場合にも有効な場合があります

 

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全額免除してインデックス投資での老後資産運用がおすすめ

 

セミリタイア後の国民年金は全額免除できるなら全額免除した方がお得だと説明しました。

満額納付した場合、70歳から年金受給開始だとすると元が取れるのが93歳ですからね。

 

そこでさらに!

国民年金を全額免除して浮いた300万円を資産運用してみませんか?

セミリタイア後は長生きした時のリスクのみではなく、インフレリスクも考えなければいけません。

定期預金に預けているだけでは資産が目減りしていってしまう恐れがあります。

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そこで、セミリタイア後の長生きリスク・インフレリスクに備えるおすすめの資産運用が

インデックス投資

です。

インデックス投資は長期運用によって大きな利回りを得られる投資方法なので、セミリタイア後の長生きリスク・インフレリスクのためには持ってこいですね。

セミリタイア後に国民年金を全額免除し、国民年金に今後15年間支払うはずだった300万円を期待利回り5%のインデックスファンドに投資するとしてシミュレーションしてみます。

国民年金インデックス投資シミュレーション

 

(出典:モーニングスター

45歳の時点で300万を一括投資し、年金受給開始の70歳まで放置したとします。

平均利回り5%だと、300万円が1020万円にもなります。

この時点で資産が3.4倍に膨れ上がっています。

複利効果ですね。

国民年金インデックス投資2

 

45歳~70歳までにインデックス投資で増やした1020万円を、年金受給開始の70歳から100歳までに年金の様に毎月取り崩していくとします。

平均利回り5%だと、毎月5.5万円を取り崩していく事が出来ますね。

30年間で総合計1980万円を取り崩す事になります。

国民年金5.4万(15年間全額免除) + 厚生年金 3.4万 + インデックス投資取り崩し5.5万 = 14.3万円

満額納付した時のシミュレーションが毎月10万円なので、インデックス投資で資産運用した方が毎月4.3万円多く不労収入を得る事が可能です。

※インデックス投資の利益に対する税金は今回は計算していません

300万円の資産がインデックス投資で資産運用する事で1980万円

6.6倍にも膨れ上がるんです。

差額1680万円の得。

55年間という長期間をインデックス投資で運用したらこの様な結果になりますね。

 

もし、300万円をセミリタイア後の国民年金の満額納付のために使用していたとしたら、年金の受給で300万円の元が取れるのが93歳。

100歳まで生きて90万円のお得です。

  • インデックス投資で資産運用していれば1680万円
  • 国民年金に満額納付していたら90万円

この結果を見てどうするかはアナタ次第です。

どうせお金を持っていても無駄遣いしてしまうし投資はなんだか怖いから、国民年金を納めて年金を少しでも多く貰いたい。

という方ならともかく、長生きリスクのために国民年金への満額納付をしたいと考える様な人でしたら是非ともこの結果をみてインデックス投資での運用も考えてみませんか?

セミリタイア後の国民年金は全額免除してインデックス投資で資産運用をするのが老後破産リスク対策となります